Google アシスタント アクションの開発事例 声によるエアコン操作 富士通ゼネラル様

弊社では、IoTの開発を積極的に行なっており、事例も各種増えてきております。その中でも注目が集まっているGoogleアシスタント アクションの開発に関して、富士通ゼネラル様の事例を紹介させていただきます。

Google アシスタントとは

Google社が開発した音声認識AIです。
Google アシスタントを搭載したスマートスピーカーの代表にGoogle Homeがあります。
また、Google アシスタントから操作できる機能を拡張するものを「アクション」(Amazon Alexaの「スキル」相当)と呼びます。

Google Homeとは

Google社が開発したスマートスピーカーの一種です。
ユーザーが音声コマンドをGoogle Homeにしゃべることで、搭載されているGoogleアシスタントを通じて、様々なサービスを呼び出すことができるデバイスです。
Google社が独自で開発したものだけでなくサードパーティ製のサービスも提供することが可能で音声を通じて多くのデバイスに対して命令を与えることが可能です。
例えば、声で最新ニュースを聞いたり、音楽を聴いたり、電気をつけたりとGoogle Homeを通して様々な体験をすることが可能です。

富士通ゼネラル様 Googleアシスタントアクション開発概要

開発経緯

アレクサスキル開発の経験からGoogle アシスタントでも、同じようにエアコンを操作する機能が作れないかと相談を受けたところから開発がスタートしました。
アレクサスキル開発事例はこちらから
日本では、当時Google Homeの普及率が高かったため、弊社の開発としてのプライオリティの位置付けを高く持ち、開発を進めて行きました。

開発の流れ

今回の開発ではスマートホームアクションの枠組みの中で開発を進めていきました。
弊社にて、スマートホームアクションの開発者用ドキュメントを参照しながら、富士通ゼネラル様よりご提供いただいた仕様を参照し開発および検証を進めました。
スマートホームアクションの概要は下記より参照可能です。
※詳細は下記リンクをご確認ください。
https://developers.google.com/actions/smarthome/

開発環境

開発はNode.js®を利用。弊社でもこれまで多くの実績があるJavaScriptエンジンであったため、構築自体はスムーズに対応可能でした。またアレクサスキル開発のナレッジもあったため、知見を活用しながら開発を進めました。

開発リーダー飯塚へのインタビュー

Q:開発で苦労したところはありましたか?

A:まだGoogleアシスタント アクションのサンプル事例が少なかったため、手探りの開発だったところが苦労しました。期待した動作を得られずに、検証と修正に少し時間を取られた部分がありました。

Q:上記の問題をどのような解決に結びつけましたか?

A:公式のドキュメントを読み込みつつ、ドキュメントから機能を推察し、トライアンドエラーを繰り返すことで解決していきました。少し時間はかかりましたが、その際の機能推察はアレクサスキル開発のナレッジが役に立ちました。

Q:開発しやすかったところはどのようなところでしたか?

A:Google アシスタントアプリがあったので、チャット形式で記録を残しながら開発を進められたのは非常に効率が良かった。(発話ログが残るため)
また、富士通ゼネラルの担当者様が綿密にコミュニケーションを取っていただけていたので非常に開発がしやすい環境でした。

また、今までは開発しづらい要因になっていた英語の公式ドキュメントですが、英語ができる人材が加わったお陰でドキュメント解釈などをスムーズに行うことができ、弊社の人材メリットが活かせた形で開発を進めることができました。

Q:開発者の立場でどのような人に使ってもらいたいといった希望はありますか?

A:小さなお子様がいる家庭環境などでは非常に有効に活用していただけると考えています。
手がふさがっている状況などは多いので、そうした時に、発話だけでエアコンをコントロールできると、日々忙しい主婦の方などには喜んでいただけるのではないでしょうか。

また、初期設定さえクリアすれば視覚的に障害を抱えた方などにも、とても便利に活用していただけると考えています。

Q:今後はIoT関連でどのような開発を行なっていきたいですか?

A:自身の技術とこれまでの知見を活用し、世の中の助けになるような開発を行いたいと考えています。
アレクサスキルに続き、エアコンを声で操作できるというこの機能は、非常に便利であり、社会的にもとても価値のあるものだと思っています。
このような開発に従事させていただけたことは、自分自身にとっても大変意義のあることだったと感じています。
今後も人の助けになるIoT関連開発を積極的に行なっていきたいと考えています。

今後の展開に関して

今回の開発では、富士通ゼネラルの担当者様と綿密にコミュニケーションを取れたことやアレクサスキル開発時のナレッジを活用できたことにより、スムーズな開発を行うことができました。弊社の主要ドメインでもある「お客様に寄り添うシステム開発」、「効率的なシステム開発」を体現できた事例であったと考えております。
弊社では、今後も積極的にIoT開発の中心となるスマートスピーカーの機能開発を積極的に進めてまいります。
IoT関連やスマートスピーカーなどの事例はそのほかにも多くございますので、開発をご希望の企業様がいらっしゃればお気軽にお問い合わせいただけますと幸いです。

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