三建電業株式会社様 マンション用電灯幹線選択根拠自動計算システム開発
開発概要
各種電気工事を行う三建電業株式会社様からのご依頼で、既存のマンションの電灯線交換工事の見積りにおいて、電灯線種類(太さ)を自動で計算するシステムを開発し、業務効率を大幅に向上させました。
システム導入前の三建電業株式会社様では、既存マンションの電灯線交換工事の見積時に、必要な電灯線種別を複雑な計算から導き出し、さらにCADにて配線図を書き上げていました。その為、マンション1棟の見積に必要な計算および作図には、熟練の技術者が約3日もかけて行う、非常に複雑かつ手間のかかる作業となっていました。
今後、古いマンションの電灯線交換工事が増えることが想定されます。電灯線種別の算出をシステムで自動で行い、配線図を出力できるシステムを作りたいという三建電業株式会社様のご要望を受けて「電択エンジン(マンション用電灯幹線選択根拠自動計算システム)」を開発いたしました。
お客様が抱えていた課題
1. 既存マンションの電灯線交換工事の見積に必要な電灯線種別の算出に非常に手間がかかっている。
2. その算出された電灯線種別を元にCADを使用して幹線図を書き起こす必要があり、特定の技術者が必要となっている。
3. 特定の条件下で算出方法を変える必要がある等、非常に複雑な計算を行う必要があり、計算ミスを起こしやすい作業となっている。
お客様からのご要望
1. 与えられたマンション情報を入力すれば、知識・技術のない初心者でも簡単にかつ誤ることなく電灯線種別の算出ができるようにしたい。
2. 電灯線種別の算出結果を元に幹線図を作成して出力したい。
3. 細かく大量のデータ入力を必要とするため、データ入力は極力簡単に入力ミスがないように工夫をして欲しい。
ご要望に対する開発内容
これらのご要望を実現するため、電灯線種の算出に関する正確な知識の習得に努め、様々な算出パターンに対応可能な計算シミュレータを作成しました。その後、計算アルゴリズムをシステムに組み込み、システムとシミュレータとの比較チェックを徹底的に行い、算出ミスが起らないシステム開発を目指しました。
必要な情報を基に、誰もが簡単かつ確実に入力できるインターフェースを実現。幹線図もCADを使用することなく作成・出力できるようにしました。
なお、一般的な設定により電灯線種別の算出を行う通常モードの他に、細かい条件設定による算出を行うアドバンスモードも用意して、将来の展開も想定したシステム開発を実施しご提供させていただきました。
当社では、既存業務の効率化を実現するためのシステムのご提案・構築を提供しております。
お客様の業務内容の理解にも努め、本当に使いやすいシステムづくりを心がけております。お気軽にお問い合わせ下さい。
詳細
開発期間 | 約6ヶ月 |
担当区分 | 要件定義, 設計, 開発, テスト, 運用・保守 |
プロジェクトメンバー | 5名 |